お茶づくりのこだわり

Our commitment to tea making

釜炒り茶

釜炒り茶

古くて新しい釜炒り製法

摘み採った生葉を300℃にもなる直火の釜で酸化酵素の働きを止め炒りながら仕上げていく中国から日本へ伝わった製茶法です。勾玉状の形状をしていてさわやかな釜香があり、澄んだ薄黄色の水色とスッキリとした味わいが特徴。
当園は現在3代目となる園主が、伝統を守りながらも研究を重ね、質の高い美味しいお茶作りを追求しています。ここ数年、ほくめい、せいめい、さえあかり、青心烏龍(せいしんウーロン)の苗を植えさらにバラエティー豊かなラインナップを目指していきます。また園地内は農薬不使用、肥料は有機肥料のみを最低限施し、環境にも負荷をかけない栽培に取り組んでいます。

釜炒り受賞茶

釜炒り茶製造工程

摘採 → 炒り葉 → 粗揉 → 揉捻 → 中揉→再乾 → 水乾 → 締め炒り→ 荒茶

在来園

実生の在来園

80年ほど前、種から育てた在来園。景観は最高ですが、傾斜がきつく作業が困難。背負い式のリュックで肥料を振り、可搬式の摘採機でお茶を摘んでいます。

手摘み

山茶の手摘み

お茶のカジハラの原点ともいえる山茶。石がゴロゴロした山肌に深く根を下ろし100年近くも生き続けています。毎年、茶摘みにきてくださるボランティアさんのおかげで続けることができています。

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釜炒り茶の炒葉機

初めに生葉を投入する釜炒り茶の炒葉機。

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工場のライン

機械の入れ替えを行った釜炒り茶工場のライン。

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直火の丸釜

最後の工程で使うレトロな締め炒りの丸釜。2020年工場の機械を総入れ替えしましたが、最初の炒り葉機と釜は園主が煉瓦を積んで造ったことから愛着があり、今も使い続けています。

お茶のカジハラ 釜炒り茶ラインナップ

【オリジナルブレンド】

在来種・ヤブキタ・おくゆたかを独自にブレンドしたバランスのとれた釡炒り茶です。

・伝承
・伝承プレミアム
・渓峰

【シングルティー】

品種ごとに仕上げたこだわりの釡炒り茶。そのシーズンの良芽を使用して作ります。

・深山(山茶)
・百年在来種「辻」
・おくゆたか
・在来種75「才木」
・香駿
・さえあかり

【その他の釜炒り茶】

選別の課程で出る茎や粉茶など本茶以外の部分で作るお茶です。それぞれの味わいがあります。

・芽茶
・一番ほうじ茶
・水出し茶
・粉茶
・玄米茶

【烏龍茶】

花のような香りを醸し出す微発酵のお茶。天候や温度・湿度など条件が整った時のみ作ります。

・香駿烏龍茶

和烏龍茶への挑戦

和紅茶

和紅茶イメージ

和紅茶をもっと美味しく

日本の各地で製造されるようになった国産の紅茶。
渋味が少なくまろやかな味わいが特徴。ワインのような産地ごとのテロワールがあり、品種や発酵の度合いでも幅広い味わいが愉しめます。食事やスイーツとのペアリングも人気で飲食界にも広がりをみせています。
当園では品種や季節ごとの香りや味わいを最大限に引き出すため特に萎凋(いちょう)という工程にこだわります。またその日の気温や湿度・葉の状態に応じて製造に変化を加え、丁寧に仕上げていきます。また品種によっては雑味を出さないよう茶葉を千切らずホールのままの形状にしています。圃場においても農薬は一切使用せず、有機肥料を最低限施し環境にも負荷をかけない栽培に取り組んでいます。

和紅茶受賞

和紅茶製造工程

摘採 → 萎凋 → 揉捻 → 発酵 → 発酵止め → 乾燥

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べにふうき畑

日本で育成された紅茶用の品種べにふうき。
水色が美しく、香りも高い。

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発酵中の和紅茶の様子

時間の経過だけでなく、色や香りで発酵の進み具合を確認する。

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萎凋槽

紅茶の工程の中で一番重要な風を送りながら水分を抜く工程。萎凋の見極めが出来を左右する。

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紅茶の乾燥機と完成した和紅茶

茶葉を千切らず、一枚の葉のまんまにすることで雑味の少ない紅茶になり、さらに煎を重ねて飲むことができる。

お茶のカジハラ 和紅茶ラインナップ

【春摘み紅茶(製造4月〜5月)】

春摘みの紅茶はその年の最初に出る一番茶の芽で作ります。芽としてはシーズンの中で最も良質です。3シーズンの中でも華やかな香りや甘い香りのする紅茶が出来やすいのが特徴です。

・春摘み在来種紅茶(ホール)
・春摘みべにふうき紅茶(ホール)
・春摘み香駿紅茶(ホール)
・春摘みいずみ紅茶(ホール)

【夏摘み紅茶(製造6月〜7月)】

夏摘みの紅茶は一番茶を刈り取った約1月半後に出る二番茶の芽で作ります。芽の質や量は一番茶に劣るものの、気温も上がり紅茶づくりに適したシーズンとなります。しっかりと発酵が進むため香り・ボディともに充実した紅茶になります。

・夏摘み在来種紅茶(ホール)
・夏摘みべにふうき紅茶(OP)
・夏摘み香駿紅茶(ホール)
・夏摘みいずみ紅茶(OP)

【秋摘み紅茶(製造9月頃)】

夏場の剪定のタイミングで収穫の時期が前後します。葉が硬化しやすいため茶葉の形状は荒くなります。穏やかな味わいが多い和紅茶ですが、この時期には品種によってスパイシーな印象をうける紅茶が出来ることもあります。

・秋摘みべにふうき紅茶(ホール)
・秋摘み香駿紅茶(OP)
・秋摘みいずみ紅茶(ホール)

<当園の茶葉の形状の分類>

ホールリーフタイプ(かなり大きめ茶葉)
べにふうき・春摘み香駿・いずみなど

茶葉をカットしないため、葉がそのまま撚れた状態の大きな形状となります。手作業での選別作業を行います。華やかな香りと繊細な味わいのするものが多いです。

OPタイプ(1㎝程の茶葉)
夏摘み在来種紅茶・夏摘み香駿

乾燥後に茶葉を切断して大きさを揃えて機械選別しています。切断することにより上記のホールタイプよりも成分は抽出しやすくなります。

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