お茶のカジハラについて
About us
お茶のカジハラは熊本県芦北町で「釜炒り茶」と「和紅茶」を製造販売している小さな農家です。歴史を辿ると我々の住む芦北町告(つげ)地区ではそれぞれの家庭で茶畑を持ち自家用の釜炒り茶を手作りしていたそうです。現在でも民家や畑の周りにポツポツと小さな茶畑が残っていたり、山のいたるところに自生茶が存在しています。そういった背景から80年以上前に先代が小さな製茶工場で地域の釜炒り茶の製造を集約したのがお茶のカジハラの始まりです。
しかしながらここまでの道は全く平坦ではありませんでした。二代目の頃まではとにかく工場を動かしてお茶を作ることが重要で大変な仕事であったようです。何日も何日も茶を摘み、工場を止めずに動かすのはかなりの重労働だったでしょう。それでもお茶を作れば売れたのであれば羨ましい時代でもあります。三代目(現園主 梶原敏弘)の頃には時代は様変わりし、市場の日本茶はほとんどが蒸し製の緑茶になり釜炒り茶は古い製茶法として評価されなくなりました。さらには清涼飲料水の普及などによりリーフ茶がとにかく売れない、そんなフェーズに突入します。釜炒り茶しか作れない小さな茶農家はまさにどん底まで落ちました。
長年にわたる販売不振と経営難、追い打ちをかけるような避けられない自然災害。どこで辞めてもおかしく無かったお茶づくりですが、少しづつ形を変えながらやり続けたことで風向きが変わり始めました。三代目が始めた和紅茶作りもその一つで、今では当園を支える主力商品になりました。古い製法になった釜炒り茶も、その味わいや希少価値を喜んで頂けるお客様のもとに届くようになりました。背景にあるのはなんといっても人との出会いです。お茶づくりに転機を与えてくた方、切磋琢磨できる同じお茶農家のみなさん、変わらず応援してくれるお客様。生産者である私たち自身が見失いかけていた、ここで作るお茶の価値を出会った人々に教えて頂きました。なによりも応援して頂けるお客様の声が原動力です。
お茶を買って飲んで頂くことが当たり前でないことを私たちは知っています。だからこそ感謝の気持ちを持ってお茶づくりに真摯に取り組むことができます。こんな山奥から日本中に、そして世界へお茶を届けられることを嬉しく思っています。まだまだ課題も山積みですがお客様に美味しいお茶を届けられるように精一杯頑張ります。
いつもお茶のカジハラのお茶をご愛飲頂きありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
お茶のカジハラ
四代目 梶原 康弘
経営理念
①お客様の信頼と家族の生活を守る
将来のビジョンと栽培・経営計画を明確にすること。その思い・考えをお客様、取引先様に伝えることで信頼して頂き、お茶の販売に繋げます。最終的には経営が安定し家族の生活を守ることにつながると考えます。
②技術と思いを継承し、地域社会に貢献する
栽培技術、製造技術は一朝一夕でえられるものではありません。技術にはたくさんの努力や失敗が積み重なっています。そんな受け継ぐことの出来る技術や思いを大切にしていきたいと思います。そして農業を継続することで自然豊かな環境や景観を守り、培った技術や商品を通して地域社会に貢献出来ればと思います。
③時代を知り、変わり続け、発信し続ける
生産者の思いだけでいくら良いものを作っても消費者に伝わらず、必要とされなければ自己満足の商品で終わってしまいます。社会の変化や消費者の変化にあらがうことは出来ません。技術や思いを守りながらも、時代に合った事業展開をしていくこと。そして常に新しい発信をしていく努力をすることで事業を長く続けていけるのではないかと思います。
会社概要
ショップ名 | お茶のカジハラ |
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販売責任者 | お茶のカジハラ|梶原 敏弘 |
所在地 | 〒869-6303 熊本県葦北郡芦北町大字告844 |
電話番号 | 0966-84-0608 |
FAX番号 | 0966-84-0608 |
メールアドレス | info@kajihara-chachacha.com |
定休日 | 不定休 |